熱電対の豆知識
閉回路を作り、両端の接続点を異なった温度に保つと回路に電流が流れます。
金属線がそれぞれ均質であれば、線の長さ・太さ・形状に無関係で、両接点の温度によって決まります。
通常は回路の一部を開いて電圧計を挿入し、熱起電力(電流を起こさせる起電力)を測定します。
単一かつ均質の材料からできている金属線では、形状・温度分布に関わらず、熱起電力は発生しません。
熱電対の熱起電力は両接点の温度のみによって決まり、途中の温度分布には影響されません。
熱電対が作る回路の任意の位置に異種の金属線を挿入したとき、この挿入金属線の両端温度が等しい場合には、この熱電対の起電力は変化しません。
2つの熱電対を直列に接続したときに得られる起電力は、2つの熱電対の起電力の和となります。

■JIS
・C1602 熱電対
・C1605 シース熱電対
・C1610 熱電対用補償導線
・Z8704 温度測定方法−電気的方法
・Z8710 温度測定方法通則
比較法を用いて熱起電力を測定し、基準熱起電力表(JIS C 1602)から温度に換算します。
熱電対校正装置
■トレサビリティ

■JIS熱電対
| 記号 | 構成材料 | 使用温度 | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|
| (+) | (−) | (℃) | ||
| B | Pt-30%Rh | Pt-6%Rh | 600〜1700 | 酸化性、不活性ガス雰囲気に適する |
| R | Pt-13%Rh | Pt | 0〜1600 | |
| S | Pt-10%Rh | Pt | 0〜1600 | |
| N | Ni-Cr-Si | Ni-Si | -200〜1250 | 酸化性、不活性ガス雰囲気に適する 金属蒸気に強い |
| K | Ni-Cr | Ni-Al-Si | -200〜1200 | |
| E | Ni-Cr | Cu-Ni | -200〜800 | |
| J | Fe | Cu-Ni | -40〜750 | 還元性雰囲気に適する |
| T | Cu | Cu-Ni | -200〜350 | |
※使用温度:B、R、S以外の熱電対は素線径によって耐熱温度が異なる
■JIS規格以外の熱電対
| 名称 | 構成材料 | 使用温度 | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|
| (+) | (−) | (℃) | ||
| Pt-Rh | Pt-40%Rh | Pt-20%Rh | 1100〜1800 | 高温用 |
| Platinel | Pt-Au-Pd | Pt-Pd | 0〜1300 | 真空、還元性、不活性雰囲気に適する |
| W-Re | W-Re | W-Re | 0〜2300 | |
| Ir-Rh | Ir-Rh | Ir | 600〜2000 | 真空、不活性雰囲気に適する |
■熱電対補償導線の温度グラフ



