分析技術へのこだわり
高品位の信頼、その裏に私たちの分析がある
分析部門では、高品質な貴金属製品の製造とともに、極限まで微量を見極める分析技術を自社の根幹技術として磨き続けています。お客様の信頼に応える製品づくりを支援すべく、数十年にわたって蓄積された精密な分析ノウハウがあります。製品・回収物の品質を正しく担保するのが分析と考えています。
また、世界情勢に合わせて変化する、新製品・新技術を先導する役割を担っています。
分析拠点の紹介
つくば工場
フルヤ金属が提供する貴金属は、純度99.999%(5N)以上の超高純度のものがあります。この品質を保証するため、ppb(億分率)オーダーの不純物を見極める分析体制を社内に構築しています。
- ICP-MS、GD-MSなどの先端分析装置を駆使し、周期表上のほぼ全元素で微量分析を実現
- 元素間干渉に対応した独自の補正手法により、確かな数値を安定して提供
- 社内で確立された分析手法により、高い再現性とトレーサビリティを維持
- 日々の製造現場に即した分析対応で、工程への即時フィードバックが可能
また、当社はLPPM(London Platinum and Palladium Market)認定のGood Delivery 認証を取得しており、当社の分析技術が世界市場でも通用するレベルにあることが証明されています。
LPPMの詳細は「LPPM認証」のページをご覧ください。

土浦工場
品位評価と高効率な再資源化を実現。さらに、イリジウム(Ir)およびルテニウム(Ru)化合物の製造を担い、多様な産業用途に対応しています。
- 回収スクラップ・触媒・使用済製品の品位分析
- 貴金属の高純度精製とリサイクル処理における長年の実績
- 環境に配慮したリサイクルプロセスと排出管理体制
- イリジウム・ルテニウム化合物の製造ラインを保有し、半導体・化学分野へ供給製造現場と直結した分析・品質確認体制による信頼性の確保
土浦工場では、「限りある資源を、再び価値あるかたちで社会に還元する」ことを使命に、資源循環型社会の中核を担う機能を提供しています。
分析業務の流れ
①サンプルの受け入れ
厳格な管理体制のもとでサンプルを受け入れます。
②前処理作業(1)
安全性を最優先にした設備のもとで、貴金属成分を正しく分析するために、サンプルを酸で溶解します。
③前処理作業(2)
酸溶解できないサンプルは、アルカリ溶融などの処理により、サンプルを完全に溶解します。
④化学重量分析
PGM酸化物は水素還元炉で還元し、秤量して分析値を求めます。
⑤分析
ICP-OESやGD-MSを用い、微量元素まで高精度に定量分析します。
⑥分析結果の検討
複数人で分析結果を検討します。