調達

サプライチェーンマネジメント

フルヤ金属(以下、当社)は、当社に働くすべてのものが遵守すべき行動規範として、フルヤ金属CSR憲章を定め、単に法令遵守に留まらず、人権の尊重、環境の保護、公正誠実な事業慣行など、豊かさと持続性の調和した社会の創造に向けて、企業市民として社会的責任を伴った事業活動を行うことを基本方針としています。当社では、この基本方針に基づき、エレクトロニクス業界のグローバルなサプライチェーンにおける企業の社会的責任を推進する企業同盟であるRBA(Responsible Business Alliance)の活動理念に賛同し、RBAの行動規範に則った企業活動の実践に努めています。

また、当社のサプライヤーやパートナーの皆様にとっても、RBAの行動規範は有意義なものであると考え、RBAの行動規範を「フルヤ金属サプライヤー行動規範」として、当社のサプライチェーン全体にわたる行動規範として取り扱うこととしています。当社は、サプライヤーやパートナーの皆様と共に発展していくことが何より重要と考えており、日頃からのコミュニケーションを通じて確固たる信頼関係と協力関係を長期的に築き、その中で企業の社会的責任の有り方についても共有したいと考えています。

一般調達方針

お取引手続きについて

調達取引は、原則として文書による契約に基づいて行います。継続的な取引は取引基本契約を締結し、品質・安全性確保の観点から品質保証協定書の締結を基本とします。

締結いただく契約書やご提出書類・情報はお取引内容により異なります。詳細な手続きに関しては、弊社調達部門へご確認ください。

お取引開始までのフロー

変更管理について

変更管理に関しては、変更申請ガイドラインによる管理を行っております。内容をご確認の上、該当発生する場合は12ケ月前の申請書のご提示をルールとしています。

取引先変更申請要領(和文)(PDF:12.6KB)

お問い合わせはこちら

責任ある鉱物調達方針

当社は、原材料調達において、とりわけプラチナ、パラジウム、タンタル、タングステン、スズ、金に係る取引上のリスク管理を重要と考え、調達方針を定めており、紛争やテロに関わる資金提供、人権侵害、マネーロンダリング等に関係する原材料を調達しないよう取り組みます。

当社は、調達方針に反する原材料調達リスクを調達から最終製品が消費者に至るまでの間、一貫して精査認識し、リスク回避のため「フルヤ金属の責任ある鉱物調達方針」を定めて管理しています。

2020年6月1日

フルヤ金属の責任ある鉱物調達方針

1.範囲

フルヤ金属グループは、プラチナ、パラジウム、タンタル、タングステン、スズ、金、コバルト、雲母の調達にあたり、紛争地域や、児童労働等の人権侵害、紛争地域への加担、テロリストへの資金供与やマネーロンダリング等に関わる高リスク地域からの調達の回避に努め、サプライチェーンにおける責任ある鉱物調達に取り組みます。

2. 管理体制の構築

フルヤ金属グループがGood Deliveryバー製造に使用する原料の調達は、本社が行い、つくば工場へ供給します。原料調達に関する管理部署は、総務業務担当部署と原材料調達部署です。

つくば工場の管理部署は、Good Deliveryバー製造部署とつくば工場原材料管理部署です。
フルヤ金属は責任ある鉱物調達に関する管理責任者を選任します。管理責任者は、管理体制全体を統括し、マニュアルで定めた権限を有し責任を負います。

タンタル、タングステン、スズ、金、コバルト、雲母についてはRMI(Responsible Mineral Initiative)が認定する「責任ある鉱物保証プロセス(RMAP; Responsible Minerals Assurance Process)」に沿った管理体制を構築し、管理責任者を選任して責任ある調達管理を推進します。

3.紛争地域や高リスクな調達先等からの原材料調達に関する判断基準

OECD のガイダンスに照らし、紛争助長やテロリストへの資金提供、人権侵害、原産地の詐称や不確かな原材料の供給、マネーロンダリングへの関与の疑いが強い調達先を高リスクな調達先と判断します。また、ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点に照らして問題のあるサプライヤーからは調達しません。

更に以下の情報ソースに基づき、解放戦争、反乱、内戦等の武力による紛争や、マネーロンダリングなど様々なリスクを特定し、当てはまる調達先から調達しません。

(1)下記のSanctions lists (US, UK, EU , UN and relevant sanctions lists)
①OFAC Sanctions programs and Country Information
②Consolidated List of Financial Targets in the UK
③EU Sanctions Map
④United Nations Security Council Consolidated List

(2)米国ドッド=フランク法 第1502条(Sec. 1502.)

(3)EU CAHRA Listにある、Latest CAHRA Reports

(4)UN Human Rights Office of the High Commissioner が掲載しているObservations and recommendations from Universal Human Rights Index

(5)FTAF’s Public Statement

(6)Dow Jones Risk & Compliance Centerが掲載しているSanctions Insight (English Edition)

(7)Improving Global AML/CFT Compliance: On-going process

4. 調達原料及びサプライヤーのデューデリジェンス

責任ある鉱物調達のための管理体制の下、プラチナ、パラジウムについては LPPM のグッド・デリバリー精製会社のためのガイダンスに記載されているStep2.2の内容に従いデューデリジェンスを行い、鉱物の調達材料及びサプライチェーンに対するリスク評価を継続的に実施します。また、サプライヤーが高リスクな調達先と判明した場合は直ちに購入又は取引を停止します。

5. 取引のモニタリングと記録の保管

調達した鉱物材料が、サプライヤーから入手した情報と相違なきことを確認し、その記録を適正に保管管理します。さらにリスク評価の為に実施する一連のデューデリジェンスの記録も適正に保管管理します。

6. 教育訓練の実施

責任ある鉱物調達に関与するすべての社員に対し、必要とされる教育、訓練を継続的に実施します。

7. 第三者監査の実施

プラチナ及びパラジウムについては定期的に、タンタル、タングステン、スズ、金については必要に応じて、LPPM もしくは RMI のガイダンスに従って、責任ある鉱物調達の体制及び実施状況に関して、独立した第三者機関による監査を実施します。

8. 内部通報及び苦情処理メカニズム

プラチナ/パラジウムのサプライチェーンに関する懸念事項について、社内及び社外の利害関係者が利用可能で、かつ匿名で通報できる通報窓口をホームページ等に設置いたします。

以上

2020 年 6 月 1 日制定
2023 年 1 月 11 日改訂
2024 年 8 月 6 日改訂
2025 年 6 月 17 日改訂

LPPMの詳細は「LPPM認証」のページをご覧ください。

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