お知らせ

2026年09月15日

フルヤ金属、新千歳工場竣工式を実施 約45億円を投じ生産能力を従来比約2倍に増強、 サプライチェーン強化と脱炭素化に貢献

 株式会社フルヤ金属(本社:東京都豊島区、社長:古屋 堯民、以下「フルヤ金属」)は、北海道千歳市で建設を進めてきた「新千歳工場」において、2026914日(月)に竣工式を実施しました。

 2010年の北海道進出から15年の節目を経て移転・拡張した新千歳工場は、総額約45億円の大型投資により、急速に拡大する先端半導体市場へのさらなる貢献を目指します。本工場の稼働により、半導体製造装置に不可欠な高純度・高精度な温度センサーや石英保護管などの生産能力を従来比約2倍へ高めます。さらに、新千歳工場は単なる生産能力の拡大にとどまらず、サプライチェーンの強化、脱炭素社会への貢献、そして地域コミュニティの活性化を同時に実現する新たな製造拠点です。

 竣工式には、千歳市長 横田 隆一氏をはじめ、行政・経済関係者ら約50名をお迎えし、神事・安全祈願祭を厳かに執り行いました。

<(左から)フルヤ金属 代表取締役社長 古屋 堯民、千歳市長 横田 隆一氏>

■新千歳工場 移転・拡張の背景と目的

 近年、AIの普及やDXの推進を背景に、世界的な先端半導体の需要が急速に高まっています。半導体製造工程において、ウエハの酸化・熱拡散などを行う「拡散炉」内の温度管理は製品の性能や歩留まりを左右するきわめて重要な要素です。1,000℃を超える高温域での正確な計測を可能にする「熱電対(温度センサー)」および、それを保護する「高純度石英保護管」の安定供給は、業界全体の大きな課題となっています。
 フルヤ金属は2010年に「千歳工場」を設立して以来、15年にわたり石英加工の専門拠点として半導体製造を支えてきました。新設した「新千歳工場」は、敷地面積 約15,000㎡、延床面積 約6,400㎡へと大幅にスケールアップし、生産能力を従来比約2倍に増強します。また、新千歳空港から車で7分という優れた物流アクセスを生かし、グローバルな顧客への迅速な供給体制を確立します。

<神事・安全祈願祭の様子>

■代表コメント

 竣工式に際し、フルヤ金属 代表取締役社長 古屋 堯民は次のようにコメントしました。
「急成長を続ける半導体・データセンター市場において、お客様からの高い期待に応える最適なタイミングで新千歳工場を竣工できたことを大変嬉しく思います。本工場では、つくば工場でひっ迫していた生産機能を拡張・集約し、BCP(事業継続計画)の重要拠点としても活用してまいります。来春の本格稼働に向け、当社が長年培ってきた貴金属加工技術を応用し、高付加価値製品の創出や新規事業の開発を加速させていく所存です。北海道・千歳市が目指す『北のシリコンバレー』の形成や地域内サプライチェーンの確立に向け、関連企業と強力に連携するとともに、地元の積極雇用と人材育成を通じて地域社会に還元し、千歳市の更なる発展に貢献できるよう邁進いたします。」

■新千歳工場の特長と今後の展望

1. 素線から完成品までの一貫生産体制とクリーン環境の実現
新千歳工場では、クリーンルームを完備し、半導体分野で要求される高度なクリーン度・スペックに対応します。つくば工場で製造する独自技術「R-SP製法」による高強度・長寿命な貴金属熱電対素線と、新千歳工場で高度な熟練技術者による「火加工」等を施した高純度石英保護管を組み合わせ、一貫した高品質生産体系を構築します。

2. 互換性とBCP(事業継続計画)の強化
茨城県のつくば工場との機能共有および相互補完体制を整備することで、万が一の災害時にも安定供給を維持できるBCP体制を強力に推進します。あわせて両拠点間の人的交流を活発化させ、生産技術のさらなる向上を図ります。

3. 次世代熱管理技術による脱炭素・省エネルギーへの貢献
拡散炉内の熱効率を改善する新部材や、使用電力を削減する熱管理機材を国内装置メーカーと共同開発することを予定しています。半導体製造時における消費電力の削減を通じて、顧客企業の省エネルギー化および脱炭素社会の実現に寄与いたします。

【新千歳工場 施設概要】

名称:株式会社フルヤ金属 新千歳工場
所在地:北海道千歳市流通二丁目11(千歳流通業務団地内)
敷地面積:15,061.16
延床面積:6,413.45
投資規模:約45億円
スケジュール:20253月 着工/20267月 竣工/2026年秋 稼働/2027年春 操業開始予定

<新千歳工場外観>

ニュース一覧に戻る

トップに戻る